会期

入札期間：2023年11月10日（金）～11月26日（日）18時
下見会：2023年11月18日（土）〜11月26日（日）10時～18時
開札：2023年11月28日（火）15時
会場：加島美術（東京都中央区京橋3-3-2）
出品数：528点

今回の見所

■特集 渡邊省亭
明治11年のパリ万博への出品を機に日本画家として初めて渡仏し、圧巻の写実力と洗練された構図感覚から生まれる作品で西欧を魅了した渡邊省亭。残念ながらその技を受け継ぐ者がいなかったため没後は永らく知る人ぞ知る存在だったが、近年は同時代を代表する巨匠の一人として再評価が進んでいる。今回は省亭がもっとも得意とした花鳥画を中心に仏画や風景、書に至る多彩な23点を出品。日本的な情緒に西欧の写実表現を取り入れた省亭独自の世界を堪能していただきたい。

■特集 大観と春草
岡倉天心のもと新たな日本画の創造に取り組み、近代日本画壇の礎を築いた横山大観と菱田春草。東京美術学校で出会い無二の親友となった二人は、日本美術院への参加や西欧への外遊など常に苦楽を共にし、春草が36歳で早逝するまで盟友として互いを高め合った。六歳歳下の春草を師のように敬慕していたという大観。のちに国民的画家として名望を得るが、「春草君の方がずっと巧い」と晩年まで春草を惜しんでいたという。近代日本画の誕生を支えた巨匠二人の時代を超えた共演である。